ドクターズインタビュー

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総合病院での勤務時代、手の重度の皮膚炎・アレルギーに悩まされ、手術で多くの患者様を治すことにやりがいを感じつつも、メスを置かざる得なくなり、地域の泌尿器科医としての診療にシフトチェンジしたかねみつクリニックの金光俊行院長。
かつて様々な泌尿器科・腎臓内科の手術に携わっていた金光院長は、現在では今福鶴見に自身のクリニックを開業し、尿もれ(尿失禁)や頻尿など、一般的な症状・疾患へ専門的な診療を提供しています。
「尿のお悩みのうち、特に過活動膀胱は是非、当院へ。
“ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法”(以下「ボトックス手術」と称する)を行っていて、当院だけで治療が完結できます」と患者様へメッセージを伝える金光院長に、尿もれなどでお悩みの患者様への思いや、ボトックス手術についてお聞きしました。

尿もれがある難治性過活動膀胱に対して
ボトックス手術を実施

尿もれにフォーカスしたサイトを立ち上げようと思ったきっかけは?

尿もれがある場合様々な原因が考えられますが、その1つに“過活動膀胱”があります。
過活動膀胱は日本人の40歳以上の男女の8人に1人にみられるとされていて、推定患者数は1000万人以上と言われています。
にもかかわらず、症状でお困りの方に「クリニックで治療できる」ということがきちんと伝わっていないように感じています。
また、泌尿器科へ相談してお薬をもらっても効果がなく、「年齢のせいなので仕方がないですね」と言われて諦めてしまわれている方もいると思います。
そうした方に正しい情報をお伝えして、「今福鶴見にあるかねみつクリニックで、過活動膀胱の治療が受けられる」ということを知ってもらいたいと思い、今回こうした専門サイトを立ち上げることにしました。

どんな方がご相談に来られていますか?

例えば、当院は過活動膀胱に対して“ボトックス手術”を行っているので、インターネットでお調べになられて、「治療を受けたい」と80代の方がお越しになられたことがあります。
その方はずっと過活動膀胱でお悩みで、近隣の泌尿器科を受診して何年もお薬を飲み続けていたのですが効果がなく、色々お調べになられた結果、当院へたどり着きボトックス手術を受けられました。
おそらく、こういう方はとても多いと感じていて、先ほども言ったようにクリニックで治療できること、しかもボトックス手術は保険適用の日帰り手術ですので、少ない負担で難治性の過活動膀胱が治療できることをもっと広く伝えていきたいと思っています。

ボトックス手術の対象となる方は?

3ヶ月間、薬物療法を継続しても十分な効果が得られない、また骨盤底筋体操などの行動療法、を併用しても改善されない場合、難治性の過活動膀胱と診断されます。
難治性過活動膀胱のタイプは、急にトイレに行きたくなり、間に合わず尿が漏れてしまうものと(切迫性尿失禁)と、切迫感は続くものの尿もれまでは至らないものに分けられ、このうち尿もれがある方が治療の対象となります。
ボトックス手術の適応疾患は過活動膀胱と神経因性膀胱ですが、過活動膀胱に対して治療を行うことの方が圧倒的に多いです。

こうした治療方法を導入された経緯は?

かねみつクリニックを開業する前、私は日本生命病院で勤務していて、そちらでは手術で患者様を治すことにやりがいを感じていました。
ただ、手術時に使用する手袋によるアレルギーが原因で、ひどい手荒れに悩まされるようになり、最終的に自家感作性皮膚炎という重度の皮膚炎になり、メスを置かざる得なくなりました。
これを契機に独立開業を考えるようになり、2021年7月に今福鶴見でかねみつクリニックを開業したわけなのですが、開業にあたって構想したのが“クリニックの診療レベルをもっと高める”ということでした。
クリニックと病院にはそれぞれ担うべき役割があると考えています。病院は主に入院を必要とする検査や治療などを優先的に担う場所であり、私の経験では高次医療機関になればなるほど手術数は増え、決められた外来時間のなかで多くの合併症を抱えた患者様を診ることになります。紹介患者様のなかにはしっかりとした治療をされていない場合もあり、初期診療の質が非常に重要であると考えています。そういう観点からクリニックが診療レベルを高めることは不必要な紹介を回避でき勤務医への負担を減らせるだけでなく、患者様にとっても通院回数や費用面など多くのメリットがあります。そのためには私自身、常に最新の医学的知見を収集し理解して医療を実践する必要があります。本来あるべき病診連携とはそういうものだと認識しています。
こうした診査・診断で地域の泌尿器科としての責務を担うと共に、疾患によっては当院だけで完結させられる体制を整えたいと思いました。
それが過活動膀胱におけるボトックス手術の導入です。
この治療方法を導入している医療機関は少なく、毎日のように悩まされる尿もれでお困りの方にとって大きな希望となるはずです。

保険適用・日帰り手術なので負担が少ない
4ヶ月後、効果がなくなれば保険適用で再治療可能

ボトックス手術の内容は?

膀胱内の筋肉に注射でボトックスを注入して、筋肉を弛緩させることで尿もれや頻尿などの過活動膀胱の症状の緩和をはかります。
2020年4月に難治性過活動膀胱に対するボトックス手術が保険適用となり、当院ではこれを日帰り手術として行っています。
ボトックスを注入した後、通常、2~3日くらいで効果が現れ始めて、効果の持続は4~8ヶ月程度と言われています。
また治療により効果が得られる人の割合は全体の約8割とされています。
対症療法ではあるものの、難治性過活動膀胱の症状、特に切迫性尿失禁でお困りの方にとっては検討する価値のある治療方法と言えます。

手術ということで、痛みを心配される方も多いのでは?

膀胱内視鏡(膀胱鏡)を尿道から挿入したり、膀胱内の筋肉に20箇所ほど注射したりしますので、無麻酔だと痛みを感じてしまいます。
そのため、当院では膀胱内に麻酔液を浸して15分ほど経過させることで高い除痛効果を得ています。
これにより下半身麻酔が必要なくなるため、日帰りでの手術が可能なのです。

ボトックス手術の費用は?

保険適用ですので1割負担の方で2万円前後、3割負担の方で5~6万円程度です。
加えて入院の必要がない日帰り手術ですので、患者様の負担は少なくて済みます。
そして日帰りではありますがあくまで“手術”なので、例えば任意保険に加入されている方は手術給付金を受け取れる場合もあります。
さらに治療後4ヶ月経過して効果がなくなれば、再度、保険適用で治療を受けることができます。
この“4ヶ月ごとに保険適用で再治療可能”という点も、ボトックス手術の大きなメリットです。

長年治療を続けても効果がなかった方への“手術”
当院で過活動膀胱の治療が完結させられます

最後に、尿もれ(尿失禁)でお悩みの方へメッセージをお願いします

過活動膀胱に対してはまず、膀胱の異常収縮を抑制するお薬や、膀胱容量を増大させるお薬などを使った薬物療法が行われ、加えて骨盤底筋体操などの行動療法も行います。
これらの治療により症状が改善されればいいのですが、効果が得られなかった方はどうすればいいのか?
かねみつクリニックでは薬物療法・行動療法では効果がなかった方のための“手術”として、ボトックス手術を行っています。
当院だけで過活動膀胱の治療が受けられる体制にありますので、尿もれや頻尿などの症状でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。
そして、尿のお悩みとして過活動膀胱以外に“夜間頻尿”があり、年代を問わずお困りの方が多い症状です。
当院では夜間頻尿への治療にも力を入れて取り組んでいて、多くの患者様が効果を実感されて大変ご満足されていますので、夜間頻尿でお悩みの方も併せてご相談ください。